面接で「あの質問、どう返していれば自分の魅力が伝わったのだろう?」と後悔した経験はありませんか? 働き方が多様化する今、面接では時代に合わない質問や、真意が測りかねる質問に遭遇することがあります。
本記事では、面接で答えづらいと感じる質問の「真の意図」を見抜き、あなたの評価を高める「令和流の切り返し方」をご紹介します。
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はじめまして。転職エージェントとして日本全国に向けた職業紹介サービスを提供しているJOBDOOR(ジョブドア)です。 こちらのブログでは転職成功への入り口となるような情報を発信しています。
面接時の答えづらい質問とは?
面接官からの質問にうまく答えられない時、それは質問自体が以下のような特徴を持っている可能性があります。
答えづらい質問の特徴
考え方が古いパターン:
女性に限定した結婚・出産に関する質問、あるいは「残業が多いけど大丈夫か?」といった法令や時代にそぐわない考え方に基づいた質問。
短所や過去に切り込んでくるパターン:
過去の経歴のネガティブな側面(例:休職期間中について)や、あなたの短所に深く切り込んでくる質問。
意図が分かりにくい質問パターン:
一見プライベートに踏み込んでくるように見える質問や、抽象的で真意が掴みにくい質問。
答えづらい質問の真意を見抜く
答えづらい質問は、面接官が「求人情報や書類だけでは分からない、入社後のリスクや人物像」を探ろうとしているサインです。
質問の真意を見抜くことで、答えづらい質問も自己アピールのチャンスに変えることができます。
ここでは、特によくある質問例について、真意とスマートな切り返し方を解説します。
(職務経歴書や、質問内容の回答について)本当に自分の言葉ですか?
【真意・面接官はここを知りたい】
AIをどこまで活用しているか、丸投げではないか(自分の言葉で話しているか)を確認したい。また、エージェントが作った言葉ではないのか、自立性を測りたいと考えています。
【令和流切り返し方】
「誤字脱字や文法に失礼がないように、AIツールに添削をしてもらいました。しかし、文章の構成や内容、そこに込めた私の思いはすべて自分で考えたものです。特に(具体的なエピソード)については、ぜひ私の言葉で詳しくご説明させてください。」
AI活用が一般化している現代において、嘘をつく必要はありません。AIを「便利な補助ツール」として適切に活用している事実を認めつつ、本質は自分で考えていることを強調することで、情報リテラシーの高さと熱意をアピールできます。
(女性に対し)結婚する予定や妊娠出産の予定はありますか?
【真意・面接官はここを知りたい】
ライフイベントによる退職や長期休暇の可能性を測り、長期勤務の可否を確認しようとしています。(※原則として、職業安定法で禁止されている不適切な質問です。)
【令和流切り返し方】
ない場合は、ないと伝えるのがベストですが、予定があっても、答えづらい場合は「私的な予定につきましては、業務に影響が出ないよう、責任をもって調整いたします。仕事においては、目の前の業務に責任をもって最大限取り組むことを最優先に考えています。ちなみに、御社では社員のライフイベントに合わせたサポート制度はどのようなものがありますか?」
プライベートに関する質問を仕事への話に軌道修正するのがベストです。退職リスクを懸念している場合は「仕事への責任感」を伝え、不安を和らげます。さらに、企業のサポート制度について逆質問することで、「自分も企業を選別している」という主体的な姿勢を示すことができます。
残業や休日出勤には協力できますか?
【真意・面接官はここを知りたい】
残業や休日出勤が発生する前提で、業務へのコミットメント意欲、そしていざという時の対応力を確認したいと考えています。
【令和流切り返し方】
「はい、緊急時や繁忙期には協力させていただくことに問題ありません。ただし、協力できない状況(例:通院、家庭の事情など)が発生した際には、速やかに上長に相談させていただき、業務調整に努めます。」
「できるが、条件付き」で回答することで、責任感と自己管理能力をアピールできます。この質問が来る企業で「できません」と答えるのは避けた方が無難ですが、できない場合の「相談と調整」の姿勢を明確にすることで、曖昧さを残さず、建設的な回答になります。
一方で残業が常態化している可能性もあるため、もし「残業・休日出勤を一切避けたい」という強い希望がある場合は、その企業の労働環境があなたの転職の目的に合っているか、慎重に検討することをおすすめします。
あなたの短所は?
【真意・面接官はここを知りたい】
自分の欠点を客観的に認識できているか、また、その短所が業務に致命的な影響を与えないかを見極めたい。
【令和流切り返し方】
「私の短所は『心配性なところ』です。しかし、この短所のおかげで、仕事では入念に二重三重のチェックを行うため、小さなミスも防げるという長所につながっています。現在はこの心配性を活かし、事前準備を徹底するように努めています。」
長所ともとれるような短所を述べ、それを業務でどう活かしているか(あるいはどう改善しているか)までセットで説明するのが基本です。短所に対する質問の回答については、こちらの記事も参考にしてください。
面接対策は事前準備が大切
どれだけ頭の中でシミュレーションをしても、実際の面接では予期せぬ質問がくることもあります。
しかし、質問の「意図」を理解していれば、焦らずに回答を組み立てられるようになります。
一見すると意地悪に感じる質問も想定できていれば、アピールポイントを披露する絶好の機会に変えることができます。
まとめ
面接は、企業側が応募者を見極める場であると同時に、応募者も会社を見極める場です。
令和の転職では、企業に合わせるだけでなく、自分のキャリア軸を持ち、自分の意志をはっきり伝えられることが、より重要となっています。
もしあなたが「面接での切り返しに自信がない」「質問の真意が掴めずに後悔することが多い」と感じているなら、ぜひ私たちにご相談ください。
転職エージェントは、面接官や採用担当者の質問の傾向や、企業ごとの採用のくせを知っています。そのため、あなたの魅力が最大限に伝わるよう、個別の企業に合わせた具体的な面接対策を提供することができます。
JOBDOORでは、プロの視点からあなたの強みを引き出し、想定外の質問にも動じない「令和流の面接力」を身につけるサポートをいたします。
答えにくい質問を、あなたの価値を高めるチャンスに変えましょう!


