
「自分の転職回数は多いのでは…?」と不安に感じる方は少なくありません。
本記事では、年代別の転職回数の平均や、多いことでの影響、そしてそれをプラスに変える方法を解説します。
この記事を読むことで、不安を解消し、安心して次のキャリアを考えられるようになります。
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はじめまして。転職エージェントとして日本全国に向けた職業紹介サービスを提供しているJOBDOOR(ジョブドア)です。 こちらのブログでは転職成功への入り口となるような情報を発信しています。
転職社数の目安は『年代÷10』

転職市場では「年代 ÷ 10 を超える転職社数があると、転職の難易度が高くなる」と言われています。例えば30代であれば3回が目安、4回以上になると「転職が多い」と見られやすくなります。40代なら5回以上がそのラインです。
もちろんこれはあくまで目安であり、必ずしも当てはまるわけではありません。「自分は転社回数が多いかもしれない…」と不安に思う方もいるでしょう。
しかし、転社回数が多くても、転職で困るわけではありません。これからご紹介する方法でカバーできます。
まずは、年代別・男女別の転職回数の平均を確認して、自分の状況を把握してみましょう。
年代別|転職回数の平均

20代の転職回数の平均

20代前半(20~24歳)では 約7割が転職1回以内 と、まだ転職経験が少ない人が大半を占めています。
一方で20代後半(25~29歳)では、「3回以上転職している人」が26.7%(約4人に1人) に上り、2回以上の転職経験者も50%近くに達していることから、早い段階でキャリアを見直す人が増えている傾向が見て取れます。
30代の転職回数の平均

30代の平均的な転職回数は 2~3回程度 といわれています。
この年代では、20代に比べてスキルや経験をより重視されるため、転職理由や実績の伝え方が重要になります。
加えて「即戦力性」や「長期的な安定性」も見られるため、これまでの経験をどう活かせるか、今後どのようにキャリアを築きたいかを明確に伝えることがポイントです。
40代の転職回数の平均

40代では転職回数に大きなばらつきが見られます。キャリアの方向性や実績によって評価が大きく分かれる年代ともいえるでしょう。
40代前半(40~44歳)では「6回以上」が25.1%と最も多く、40代後半(45~49歳)でも2割を超えており、転職回数が多い人の割合が増えていることがわかります。
この年代の転職では、回数そのものよりもこれまで培ってきた実績や専門スキルをどう活かせるかが重視される傾向にあります。特にマネジメント経験や専門性の深さといった「キャリアの厚み」が評価されやすいのが40代の特徴 です。
男女別|転職回数の平均

男性の転職回数の平均

男女別で見ると、男性は「1回」が32.7%と最も多く、比較的少ない回数にまとまる傾向があります。
女性の転職回数の平均

一方で女性は「3回」が20.9%と最多で、さらに「6回以上」も16.1%と男性より高く、転職回数が分散しやすい傾向が見られます。
背景には、結婚や出産・子育てといったライフステージの変化があり、その影響が転職回数の多さに表れている可能性があります。
こうした背景を理解したうえで、自分の転職理由や経歴をどう伝えるかを工夫することが大切です。
転職回数が平均より多い場合の影響

転職回数が多い場合、企業からの見られ方にどのような影響があるのでしょうか。採用担当者が抱きやすい印象を3つ紹介します。
・忍耐力が無さそうに見える
短期間での転職が続いていると「少し嫌なことがあるとすぐ辞めてしまうのでは?」と判断されやすくなります。特に入社後の定着を重視する企業にとってはマイナス印象となりやすいでしょう。
・一貫性が無さそうに見える
職種や業界がバラバラだと「キャリアの方向性が定まっていない」と受け取られることがあります。採用側は「この人に任せても長く活躍してもらえるのか」と不安を感じやすくなります。
・人間性に疑問を持たれることがある
あまりに転職回数が多いと「人間関係のトラブルを起こしたのでは?」「協調性に欠けるのでは?」といった憶測を招きやすいです。実際の理由が違っても、履歴書からは判断できないため、面接で必ず確認されるポイントになります。
こうした印象は、事前に対策をとることでカバーできます。
次のセクションでは、転職回数の多さをプラスに変える具体的な方法をご紹介します。
転職回数の多さをカバーする方法

数字で裏付けできる実績を示す
「〇年連続で営業目標を達成」「前年比120%の売上を達成」「月◯件の新規顧客を獲得」など、具体的な数値を伴う成果を職務経歴書や面接で伝えましょう。短期間であっても成果を残したことを伝えれば、転職回数の多さは気になりにくくなります。
キャリアの軸を明確にする
「自分は何を目指しているのか」「なぜその業界・職種を選んでいるのか」を言語化しておくことが重要です。ブレないキャリア軸が伝われば、転職回数が多くても「成長のために選択してきた」と評価されやすくなります。
短期の非正規雇用は省略する
アルバイトやパートなど短期間の非正規雇用は、履歴書に必ずしも記載する必要はありません。必要以上に転職回数が多く見えてしまうのを避けることができます。
自己PRでマイナスイメージを払拭する
転職回数が多いことで「忍耐力がない」「一貫性がない」と思われやすいため、逆の印象を与えられる自己PRを準備しておきましょう。たとえば「困難な環境でも成果を出した経験」や「異なる業界で得た知識を活かした事例」などを伝えることで、前向きなイメージを与えられます。
自己PRは面接で口頭で伝えるだけでなく、履歴書や職務経歴書にも記載しておくと効果的です。書類と面接で一貫して前向きな姿勢をアピールすることで、転職回数への不安を和らげやすくなります。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すると、転職回数の多さをどのように“強み”に変えて伝えるかについて、書類作成や面接対策で客観的なアドバイスを受けられます。
職務経歴書や履歴書では「多様な環境で成果を出した柔軟性」や「幅広い業界で培ったスキル」といった形で整理し、面接ではそれを自分の言葉で自信を持って伝えられるように練習できます。
さらに、現職が忙しく転職活動に十分な時間を割けない人にも適しています。面接日程の調整や給与・条件交渉を代行してくれるため、効率的に転職活動を進められるのも大きなメリットです。
こうしたプロの支援を受けることで、ネガティブに映りがちな転職回数を前向きな評価へと変換しやすくなります。
まとめ
転職回数が多いことは、決してマイナスではありません。
むしろ、さまざまな環境で培った経験は、あなたにしかない強みになります。
柔軟に対応できる力や、新しい挑戦に前向きに取り組む姿勢は、転職を重ねてきたからこそ身についた大切な価値です。
その魅力を正しく伝えることができれば、転職回数はハンデではなく、アピール材料になります。
どう表現すれば良いか不安なときは、迷わずJOBDOORにご相談ください。
プロの視点で「あなたの強み」を一緒に見つけ、次のキャリアを安心して歩めるようサポートいたします。