はじめての転職

『転職理由』は“逃げ”でもOK。重要なのは“語り方”にあります!

面接で「なぜ前の会社を辞めたんですか?」と聞かれた瞬間、つい言葉に詰まってしまった経験はありませんか?
一番聞かれたくないけれど、必ず聞かれる質問。それが“転職理由”です。
前向きに答えなきゃと思えば思うほど、どこか嘘っぽく聞こえてしまったり、自分の気持ちとのギャップに悩んでしまったり。
そんな方のために、今回は、転職理由の語り方について解説していきます!

はじめまして。転職エージェントとして日本全国に向けた職業紹介サービスを提供しているJOBDOOR(ジョブドア)です。 こちらのブログでは転職成功への入り口となるような情報を発信しています。
 

転職理由を話すのは、とても難しい

面接の中で、「なぜ辞めたのですか?」と聞かれる場面は避けて通れません。しかしこの問いこそが、多くの転職希望者にとって最も答えにくいものでもあります。前向きに話さなければいけないと構えるほど、かえって嘘っぽく聞こえてしまったり、自分の気持ちとの間にズレを感じたりすることがあります。

これは特に、前職を「辞めたい」「逃げたい」と感じて辞めた場合に顕著です。無理にポジティブな理由をつくろうとすればするほど、自分の言葉がしっくりこなくなってしまいます。
 

特に「逃げたい転職」は、語り方を間違えると悪印象に

転職理由がネガティブなものであったとしても、それ自体が悪いわけではありません。問題はその伝え方にあります。伝える言葉を選び、未来を見据えた内容に変えることができれば、“逃げ”という動機も、しっかりとした理由に変わります。
 

「逃げたい転職」は悪ではありません

そもそも「逃げること=ネガティブ」という固定観念を持つ必要はありません。実際に転職者の多くが、人間関係の悩みや過重労働、心身の不調などを理由に転職を決意しています。これは単なる感情的な“逃避”ではなく、自分の心や体を守るために下した冷静な判断であり、十分に正当な理由といえます。

職場でのストレスや疲弊を感じたとき、それを無理に我慢し続けることが美徳とは限りません。適切なタイミングで環境を変える決断ができることは、むしろ前向きな行動です。「逃げたい転職」をしたからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
 

どんな未来を目指すのかが重要

実際の転職理由からも、そのことははっきりと読み取れます。転職理由の調査結果では、「給与が低かった」「評価や人事制度に不満があった」「残業が多かった」「休日が少なかった」「人間関係がうまくいかなかった」といった声が多く挙げられています。これらはすべて、職場環境や待遇への不満、働き方に対する疑問といった、ごく現実的で切実な理由です。

中には、「会社の将来性に不安を感じた」「スキルアップ・キャリアアップが望めなかった」といったように、将来の見通しが持てなかったことを理由にする人も少なくありません。これらの理由に共通しているのは、今の環境に違和感や限界を感じ、それでも前を向こうとしている姿勢です。

つまり、転職者の多くは何らかの“逃げたい”気持ちをきっかけにしながらも、自分自身の働き方や生き方を見つめ直し、次のステップへと踏み出しているのです。だからこそ、“逃げた”ことに後ろめたさを感じる必要はまったくありません。重要なのは、そこからどう行動し、どんな未来を目指すのかということです。
 

面接官が引っかかる「転職理由」あるある

面接では、転職理由の内容そのものよりも、話し方や表現の選び方によって印象が左右されることがあります。たとえば、前職への恨みが強くにじみ出てしまうと、たとえ相手に非があっても悪い印象を持たれてしまう可能性があります。

また、「なんとなく辞めた」というような曖昧な表現は、仕事に対する責任感が乏しい印象を与えることもあります。さらに、説明が曖昧なままだと、面接官から深掘りされて答えに詰まってしまい、信頼性を損ねることもあるでしょう。

パワハラや不正行為、労働トラブル、裁判や労基署への相談といった言葉も、事実であっても言葉選びに注意が必要です。あまりに強い言葉を使うと、「この人はトラブルを起こしやすいのではないか」と誤解を招くこともあるため、冷静かつ事実ベースで伝える工夫が求められます。
 

“逃げ”を“前向き”に言い換える!魔法のフォーマット

ネガティブな退職理由でも、伝え方ひとつで相手に与える印象は大きく変わります。
そこでJOBDOORがおすすめしているのが、「やめるきっかけ2割、今後のやりたいこと8割」というバランスで話す方法です。
転職エージェントJOBDOORではこれを、「退職理由の黄金比」と呼んでいます。

たとえば「休日出勤や残業が多く、自分の生活や将来を考えたときに転職を考えるようになった」といった具体的なきっかけを簡潔に伝えたうえで、「〇〇の資格取得に向けた学習を進めながら、キャリアアップに挑戦したいと考えている」「自分がより成長できる環境を求めて、次のステージを探している」といったように、未来に焦点を当てた内容へと展開していきます。

たとえパワハラなどが背景にあっても、「厳しい叱責を受けることが多く、会社の期待に応えようと努力してきたが、職場環境を自分の力で改善することが難しく、新しい場所で力を発揮したいと考えた」と話すことで、冷静な判断と前向きな姿勢を示すことができます。

このように、本音は“逃げ”でも、未来志向の言葉に変換することで印象が大きく変わることが多いため、転職理由の語り方は転職活動においてかなり重要と言えます。
 

面接で好印象を与える“転職理由”の3つのポイント

面接で転職理由を語る際には、ただ事実を伝えるだけでなく、「どう語るか」が非常に重要です。印象を大きく左右するポイントを押さえておくことで、たとえネガティブな理由でも前向きに受け取ってもらえる可能性が高まります。

①「他責」ではなく「当事者意識」から語る
たとえば「上司が理不尽だった」「会社の制度が悪かった」といったように、自分以外の要因ばかりを挙げてしまうと、どうしても受け身な印象になってしまいます。代わりに、「より自分が活躍できる環境を求めて」「自分の考えと合う働き方を実現したくて」といったように、自分自身の選択として語ることで、主体性や前向きさが伝わります。

②「問題点」だけではなく「解決策」まで話す
「残業が多くてつらかった」「評価されなかった」といった問題の指摘だけで終わってしまうと、ただの愚痴に聞こえてしまいます。そうではなく、「だからこそ、ワークライフバランスを大切にしながらも成果を出せる環境を探したいと考えた」と続けることで、自分なりの課題解決への姿勢を示すことができます。

③「やりたいこと」と「その会社でできること」がつながっていると伝わりやすい
面接官が知りたいのは、応募者が「なぜこの会社に来たいのか」という納得感です。単に「新しいことに挑戦したい」というだけでなく、「この会社の〇〇という取り組みに共感し、自分の〇〇の経験を活かせると思った」などと語れると、志望動機と転職理由が自然につながり、説得力が増します。

この3つのポイントを押さえておくだけで、たとえ“逃げたい転職”であっても、面接官に「納得感のある前向きな選択」として伝えることができるはずです。

言葉選びはプロに任せてOK

転職理由を自分の中でしっかり整理し、相手に伝わる言葉にまとめるのは簡単なことではありません。何度も練習し、言葉を整えながら、ようやく“自信を持って語れる転職理由”に育てていくものです。

特に、「どう話したらいいかわからない」「伝え方が不安」という方は、自分ひとりで悩まず、ぜひ転職エージェントを頼ってみてください。JOBDOORでは、ただ言葉を整えるだけでなく、あなたの気持ちに寄り添いながら、面接で伝わる表現へと一緒に落とし込んでいきます。

「逃げたい」気持ちがあっても大丈夫。その感情を“挑戦”や“成長”につなげていくことは、決して無理なことではありません。今抱えている不満や違和感も、未来の選択肢につながる大切な材料です。

もし、あなたの転職理由がまだモヤモヤしているなら。今が、その本音に向き合うタイミングかもしれません。
ぜひ一度、JOBDOORにご相談ください。あなたの気持ちを否定せず、言葉にするお手伝いをさせていただきます。
 

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